ダイバーシティ&インクルージョン

ダイバーシティ&インクルージョンに関する基本的な考え方

当社グループは、ダイバーシティはイノベーションの源泉であり、多様な人材を受け入れ、社員一人ひとりが持つ個性を活かしながら事業活動を行っていくことが、企業価値向上のために必要不可欠と考えます。こうした考えに基づき、D&Iに関する様々な取り組みを継続的に進めています。

女性活躍推進

職場における女性活躍は、事業の持続的発展の観点からも中長期的な経営上の重要な課題と捉え、男女差のない採用活動の強化や女性管理職育成に向けた研修の充実、女性が働きやすい職場づくりなどに取り組んでいます。

  • その5 ジェンダー平等を実現しよう
多様性を重視した採用活動と職場環境づくり

性別や国籍、障がいの有無によらない採用活動を続けるとともに、多様性を有する社員が様々な分野、職位で活躍できるよう職場環境づくりを推し進めます。また、中途採用者の管理職への登用にも取り組んでいます。

  • その8 働きがいも経済成長も
  • その10 人や国の不平等をなくそう

採用活動

当社では、D&Iの観点から、女性の採用を増やしてきました。ここ6年間では、新卒採用における女性比率は平均31%です。

男女別新卒採用者数と女性比率の推移

また中途採用や、外国籍や障がい者採用にも継続的に取り組んでいます。

(単位:人)
新卒採用 中途採用 外国籍 障がい者
2017 34 8 0 0
2018 45 5 2 0
2019 39 7 1 1
2020 31 21 1 0
2021 55 9 2 1
2022 38 6 2 1
2023 51 - 3 0
  • 2022年1月~4月末まで

女性職員の比率

当社グループ全体における社員の女性比率は約23%で、管理職における女性比率は7.2% (管理職598名のうち女性は43名) です。当社単体では、女性社員に占める管理職の割合は7%と、男性社員の管理職割合40%に比べて少なく、また、管理職全体に占める女性管理職の割合も5%にとどまっています。これは、右図の通り、当社ではもともと管理職が多い年齢層で女性社員の割合が少ないことが大きな原因でもあります。

このような現状を踏まえ、当社グループでは、女性社員の積極的な採用や、女性のキャリアアップを支援する各種人事制度改革や教育研修プログラムの充実、働きやすい職場環境づくり等の取り組みを継続的に推進しています。

職員の男女構成 (グループ)
管理職の男女構成 (グループ)

社外からの評価

えるぼし認定 (2段階目)

当社は労働時間改革や女性の積極採用、就労継続等の取り組みを積極的に推進してきた結果、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」 (女性活躍推進法) に基づく認定において、えるぼしマーク2段階目の認定を受けています。今後もさらなる高みを目指し、女性管理職の増加、ハラスメントのない働きやすい職場環境づくり、ジェンダーの区別のない評価・登用等の取り組みをさらに積極的に進めてまいります。

プラチナくるみん認定

当社は厚生労働大臣より次世代育成支援対策推進法に基づく「基準適合一般事業主」の認定を受け、「次世代認定マーク」 (愛称「くるみん」) を取得している他、高い水準の取組を行っている企業として、特例認定「プラチナくるみん」も取得しています。職員が仕事と子育てを両立しながら活躍できる働きやすい職場環境・制度の充実を図るとともに、年次有給休暇の計画的な取得や男性の育児休業の取得推進にも継続的に取り組んでいます。

育児休業取得者の推移
  • 出生の翌年に休業を取得する場合、100%を上回ります

教育研修

当社では、D&I推進上の重要な取り組みとして、女性職員のキャリア支援研修をはじめとする各種の教育研修を毎年実施しています。

D&Iに関する教育研修
2022年度の実績
研修内容 対象 受講者数
5月 eラーニング:人権の定義と関連する問題について 全職員 533名
6月 セミナー:女性の健康について 全職員 94名
7月 マネジメント基礎教育:D&I 管理職候補者 12名
9月 社内トレーナー研修:D&I 管理職 19名
事務研修会 応用地質の事務系職員
国内グループ会社の事務系職員
87名
10月 業務マネジメント教育 18名
11月 社内トレーナー研修:発達障害 管理職 19名
技術者IPD:D&I 1年目、2年目の技術系職員 37名

今後の取り組み

当社グループの持続的な成長のためには、D&Iは最重要の経営課題の1つです。教育研修のさらなる充実や誰もが働きやすい職場環境の整備、キャリアシステムの見直しなど、D&Iに関わる取り組みを今後も継続的に実施してまいります。

D&Iの施策例
  • 積極的な女性採用 (男女差のない公平な採用・登用)
  • ハラスメントのない職場の形成
  • 転勤や育児休業などに影響されず、適性によりキャリアアップできるキャリアシステムの構築と運用
  • ダイバーシティを基本的な価値基準と位置づけた各種規範等 (企業行動規範・行動基準、管理職行動基準など) と上記キャリアシステムの連動による男女差のない評価・登用の推進
  • キャリア開発支援のための研修実施