治水・斜面防災分野20230403
都市型斜面リスク評価サービス
概要
都市型斜面災害とは
日本では、高度経済成長以降、狭い国土を有効利用するため、丘陵を切り開いた台地の上や、斜面に盛土をして開発された宅地が数多く存在しています。
斜面や土構造物の雨水排水および植生の管理は、通常、それぞれの土地所有者や事業者により適切に行われますが、住宅開発により形成された宅地斜面は、維持管理などの責任の所在が不明瞭のため殆ど管理されていないケースも多くあります。
このような斜面は、管理不足により老朽化が進行し、また、近年の排水施設の能力を超える豪雨の増加と度重なる斜面への雨水の流入が加わり、地盤がぜい弱化することで、崩壊する事例が増えてきています。
このような土地に時間50mmを超える激しい雨が降ることで、排水しきれなくなった雨水が斜面に流入・浸透し、緩んだ斜面が崩壊するケースも増えてきています。また、暗渠などの排水処理がされた盛土造成地においても、建設時の想定を超える雨量が降ることで盛土内の水圧が上昇し、盛土斜面が不安定になることで崩壊を引き起こす事例も発生しています。
応用地質の都市型斜面リスク対策サービス
このように、都市部で増加している斜面災害に対し、当社では、長年に渡る地質および斜面防災に関わる知見と技術を用いて、各種のリスク評価や対策のコンサルティングサービスを提供しています。
斜面リスクレポートによる危険度簡易評価
空中写真などを用いた机上調査や斜面リスクがクリック一つで判るレポートサービスにより、保有・管理する土地の斜面崩壊リスクを簡易診断します。
斜面リスクレポートのサンプル
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現地調査による崩壊予測規模の評価
斜面リスクレポートによる危険度簡易評価により崩壊リスクがあると判断された場合に、地質技術者による詳細な現地調査を行います。
地質や風化具合、斜面上の土地利用状況、地盤の可視化技術による崩壊予測規模の調査を行った上、最適な対策方法を提案します。
数値シミュレーションを用いたより高精度な崩壊危険度判定
今後、想定される豪雨から斜面崩壊の可能性をコンピューター解析によって詳細に調べることもできます。このようなシミュレーションを行うことで、より効率的かつ効果的な対策方法を導くことができます。
モニタリング
調査やシミュレーションで抽出した崩壊危険箇所については、対策工事の完了まで、安全対策として危険を速やかに察知するセンサーで斜面の動き・状況を監視・警戒します。
整備された街並みを土砂が襲う!!近年増加する“都市型斜面災害”とは?〈前編〉
整備された街並みを土砂が襲う!!近年増加する“都市型斜面災害”とは?〈後編〉
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