原子力分野20230403

車両ビッグデータを用いた道路舗装維持管理サービス

コネクテッドカーのプローブデータを活用し、道路舗装の健全度を効率的に診断。自治体での道路の維持管理・補修業務の生産性を高めます。

分野:

インフラ・メンテナンス事業 > モビリティ分野

キーワード:

概要

日本の道路延長は約128万kmあり、各都道府県の管理道路延長は平均約2,500~6,000kmと言われています。自治体による道路舗装の維持管理において、一般的に、緊急輸送道路や幹線道路に対しては専用車両を用いた路面性状調査を委託し、舗装などの健全性評価が行われています。その他の道路に対しては、自治体の職員や委託によるパトロールにより目視点検が行われているほか、市民からの通報情報をもとに修繕工事などの対応が行われているのが現状です。
少子化による人手不足や財源不足が深刻化する中、自治体が抱える膨大な路線の効率的な管理の方法が課題となっています。

応用地質では、コネクテッドカー (インターネットへの常時接続し、動くセンサとしての機能を有する自動車) の発信するプローブデータを活用した、広域の路面舗装健全度評価サービスを提供しています。本サービスは、道路を走行する一般のコネクテッドカーのデータをインターネットを通じて集約し、そのビッグデータを解析することで、広域に渡る自治体のすべての道路網の健全性を効率的かつ安価にモニタリングし続けることが可能になります。

特長

コネクテッドカーが常時発信する車輪の挙動や回転数の変化といったデータを分析し、道路の凸凹やひび割れなどの路面状況を把握

特長

走行状況に関するデータ

  • エンジン回転数
  • アクセル / ブレーキ等の操作状況
  • 車速、加速度、シフトポジション
  • 走行位置、位置情報
    など

車両状態に関するデータ

  • 警告灯の表示情報
  • ダイアグ (診断) 情報
    など
特長

コネクティッドカーデータを分析する際に、舗装点検要領の基準に合うように一定の閾値を設定して、舗装の健全度をⅠ (良) ~ Ⅲ (悪) で評価する。

特長

結果は地図上に表示し、GIS上で舗装の状況を確認・把握

従来手法との比較実験

以下は、本サービスと従来の路面性状調査手法による舗装健全度評価の結果の比較です。実証実験の結果、コネクテッドカーによる健全度Ⅰ~Ⅲの評価と、従来の路面性状調査による同評価の合致率は95%となり、コネクテッドカーを用いた本サービスでも十分な評価精度があることが確認できました。

区分 状態 ひび割れ率 わだち掘れ量 IRI コネクティッドカー
健全 損傷レベル小 20%未満程度 20mm未満程度 3mm/m未満程度 診断 Ⅰ
表層機能保持段階 損傷レベル中 20%以上程度 20mm以上程度 3mm/m以上程度 診断 Ⅱ
修繕段階 損傷レベル大 40%以上程度 40mm以上程度 8mm/m以上程度 診断 Ⅲ
実験内容
実験内容

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