治水・斜面防災分野20230403

ハザードマッピングセンサソリューション

多点設置型防災IoTセンサとAIにより、広域化・激甚化する豪雨災害等から人々の命を守ります。

分野:

防災・減災事業 > 治水・斜面防災分野

キーワード:

概要

気候変動等の影響により、豪雨・土砂災害が激甚化・頻発化・広域化の傾向にあり、国土を面的かつリアルタイムで監視する多点設置型の防災センサシステムが求められています。
一方、従来の防災センサは高価格かつ設置箇所の選定にも地質などの高い専門的知見を必要とするなど、財政面および人的資源の確保がボトルネックとなり、迫りくる危機に社会の対応が追い付いていない現状があります。
このような現状に対応するため、当社では、高い専門性を誇る地質調査の知見とセンサ開発能力を活かし、また最新のデジタル技術を全面的に組み込み、広域なエリアを面的かつリアルタイムにカバーする新たな防災・減災ソリューション『ハザードマッピングセンサソリューション』を開発しました。

特長

ハザードマッピングセンサソリューションは、エッジコンピューティング、LPWA、IoT / クラウドによる多点設置型センサと、当社の長年に渡る地質調査および防災・減災事業における知見を組み込んだAI (人工知能) によるセンサ設置箇所抽出機能で構成され、運用コスト及び人的負担が抑制可能な、多点・面的・広範囲・リアルタイム監視による全く新しい防災・減災対策ソリューションです。

センサ設置から危険度判定、アラート発信まで含めたオールインワンサービス

センサ設置・保守、データ集約、危険度判定、アラート発信及び情報可視化のオールインワンサービスで、センサは斜面崩壊などを監視する傾斜センサと、河川氾濫を監視する冠水センサによって構成されます。予め設定された閾値を超えてセンサが異常を検知した場合には、自動的にユーザーにメールで通知します。

センサ設置から危険度判定、アラート発信まで含めたオールインワンサービス

防災IoTセンサ

①クリノポール (傾斜センサ)

0.001°の分解能で地面の傾斜の変化を検知。センサ部を地中に配置させる事で温度による影響を極力排除し、高精度な計測が可能。

②冠すいっち (冠水センサ)

河川の護岸等に設置し、河川の増水を多段階に設置されたセンサで監視します。センサは最大3深度で設置することができ、河川水位の上昇に伴い各深度のセンサが冠水を検知すると、河川管理者等へ危険を通知します。

潜在的な土砂災害危険箇所をAIで抽出

傾斜センサは、崩壊危険性のある斜面に設置する必要がありますが、潜在的な崩壊危険斜面 (0次谷) 日本中に無数に存在し、またその場所の抽出には、これまでは経験豊富な地質技術者による長時間の地形判読等の作業が必要でした。
ハザードマッピングセンサソリューションは、これら地質技術者の知見や作業プロセスを教師データに開発されたAIにより、広域な自治体エリアの中から危険な0次谷を短時間で自動抽出し、センサ設置までにかかる人的負担を大幅に軽減します。

AIで抽出した0次谷

2020年 MCPCアワード受賞

2020年、モバイルシステム、IoT / AI 技術の導入により「業務効率化」「コスト削減」「売上拡大」「業績向上」や「モバイル、IoT / AI技術の効果的活用」などの顕著な成果をあげている企業等を顕彰する『MCPC award 2020』 (モバイルコンピューティグ推進コンソーシアム主催) において、サービス&ソリューション部門の最優秀賞を受賞しました。社会課題に対する科学的知見及び業務ノウハウを持った事業主体である当社が、エッジコンピューティング、通信、AI及びIoT / クラウド等の技術を複合活用したアーキテクチャで、費用、時間並びに労力の削減を実現するシステム構築している点が高く評価されました。

PR TIMES:MCPC award 2020 で『ハザードマッピングセンサソリューション』がサービス&ソリューション部門の最優秀賞を獲得!

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