地質調査20230403

McSEIS-MT NEO

常時微動・微動アレイ探査システム

地震に強い建築物等の設計を行うために、地盤の揺れの特徴 (周波数特性 / 常時微動測定) を把握することが必要です。本システムは、高精度サーボ加速度計およびバッテリーを内蔵した一体型の常時微動・微動アレイ探査装置であり、地盤の揺れの特徴や伝わり方から地盤の強度 (S波速度構造) を簡便かつ高精度に取得します。センサー、電源、データ収録装置のほか、高精度GPSモジュールを内蔵しています。GPSを用いて展開した装置同士の時間同期を取る事で、ケーブルレスでスピーディーな微動アレイ探査を可能にしました。用途や予算に合わせて1成分、3成分、センサー無しがお選びいただけます。すでにセンサーをお持ちの場合は外付けにてご利用いただけます。(センサーの種類・仕様により接続が出来ない場合もございます)

また、データ解析に便利な専用ソフトウェア「SeisImager / MT NEO (別売オプション製品)」がご利用いただけます。

分野

特長

  • 装置はセンサーとバッテリーを内蔵した一体型で、ケーブルレスでアレイを組むことができ市街地等での観測も迅速に行うことができます。
  • 内蔵GPS機能により、各装置間での高精度な時間同期が可能です。
  • SDメモリカードに収録されたデータは、ソフトウェア「SeisImager / MT NEO」により、PCにてデータの読み出しが可能です。
  • ソフトウェア「SeisImager / MT NEO」により、PCにて1次元S波速度構造解析とH / V解析を行うことができます。
  • 無線LAN通信により、装置の設定と読み出し、設定変更、測定前の波形モニター、測定開始、測定開始後のデータQC等が遠隔操作により行うことができます。
測定イメージ
分散曲線データ例
微動測定データ例

仕様

システム構成

システム構成 1成分一体型 / 3成分一体型 サーボ型加速度計内蔵
内蔵GPSモジュール
電源 (内蔵DC12V充電式バッテリー / ACアダプタ- DC19V - 20V)
SDメモリーカード
LCD表示器 (波形モニター / メニュー)
無線LAN通信ユニット (別売)

センサーー部

センサーー形式 サーボ型加速度計
分解能 1μG
感度 2.0V / G
測定レンジ ±4G

データ収録部

チャンネル数 内部加速度計選択時 1ch / 3ch
外部速度計選択時 1ch / 3ch
入力レンジ 外部入力 ±2.5V max
入力インピーダンス 1MΩ
周波数帯域 0.1~200Hz
A / D コンバーター 32ビットΔΣ (S / N比 127dB 500sps時)
サンプリング時間 2・4・10・20・50msec
データ収録モード マニュアルモード、オートモード、タイマーモード
データ記録容量 最大 連続15時間 (無線なしの場合)
記録方式 SDメモリーカード (FAT16) 2GB / SDHCメモリーカード2GB、4GB、8GB、16GB
データフォーマット バイナリー形式 (SeisImager / MT NEOにてSEG2フォーマットに変換)

形状・その他

外形寸法 220mm (W) × 250mm (H) × 245mm (D)
質量 約7.5kg (本体5kg・内蔵バッテリー2.5kg)
消費電流 最大 6W (無線なしの場合)
最大 11W (無線ありの場合)
防塵防水 IP43相当
水平調整 3点式水平調整脚、気泡式水準器
使用温度 温度範囲 -20~55℃
湿度範囲 10~90% (結露しないこと)
ご注意 SeisImager / MT NEO、無線LAN通信ユニットは別売です。
無線LAN通信の最大通信距離は周囲の状態にもよりますが、見通しで80m程度です。

活用シーン

  • 計測は条件設定後、装置を置くだけ。
  • 複数台を互いに離れた場所で計測でも高精度GPSで時刻同期が可能。

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