サステナビリティアワード2024

2024年は当社グループのサステナブル経営における「事業活動におけるマテリアリティ」と「経営基盤となる組織活動におけるマテリアリティ」の2つをテーマとして発表、表彰を行いました。

開催概要

名称 サステナビリティアワード2024
対象 応用地質単体、国内グループ会社の全社員
募集テーマ テーマ1:「事業活動におけるマテリアリティ」に関わる取り組み
テーマ2:「経営基盤となる組織活動におけるマテリアリティ」に関わる取り組み
応募数 10編
発表数 6編 (事業活動から3編、組織活動から3編を選定)
審査員 サステナビリティ推進委員会、Web参加者

表彰結果

テーマ1:「事業活動におけるマテリアリティ」に関わる取り組み

能登半島地震対応のための仮設宿舎設置の取り組み
防災・インフラ事業部

事務所・厚生棟 (1階:食堂・シャワールームなど、2階:事務所)
サステナビリティ推進委員会コメント

災害対応における社員の労働環境の改善として、健康管理、通勤時のリスク回避 (長距離運転回避) する取り組みは評価できます。簡易宿舎の電源として太陽光発電も利用し、CO2排出抑制に繋げているだけではなく、停電リスクにも対応できています。災害復旧活動そのものを評価しがちですが、後方支援の重要さを実感できる内容です。今後の災害対応時のモデルケースとして期待が高いと考えます。

テーマ2:「経営基盤となる組織活動におけるマテリアリティ」に関わる取り組み

事業部全体で実施する6S活動
計測システム事業部

異なる部門のベテランから若手社員が意見を出し合う様子
固定棚を用いたフロア作り
サステナビリティ推進委員会コメント

5S活動 (整理・整頓・清掃・清潔・しつけ) にプラス1S (正確) を取り入れた作業フロアの整頓等の活動は評価できる取り組みです。メンバーの入れ替えを行いながら長年継続していることで、事業部員一人一人にしっかりと品質、安全衛生意識が植え付けられていることも評価できます。

講演概要

招待講演

2050年持続可能な社会に向けたESG戦略 バックキャスト思考によるアプローチ
地球環境事業部 藤井 達也 社外顧問

2050年に向けた持続可能な社会の実現に向けたESG戦略とバックキャスト思考について説明しました。ESGの観点から、考えられるさまざまな社会や企業経営におけるリスクや社会情勢について考察し、持続可能な未来を実現するための戦略的な視点を提供しました。

発表講演 テーマ1:「事業活動におけるマテリアリティ」に関わる取り組み

藻場の保全と新技術開発による持続可能な海洋生態系の回復
三洋テクノマリン株式会社

三洋テクノマリン株式会社では、藻場の保全と再生に向けた取り組みとして、目標設定から活動の実施、成果の評価、広報活動に至るまで、さまざまな側面を支援し、社会課題の解決に努めています。

さらに、高精度かつ効率的な調査を実現するために、CO2排出を抑えた新技術や無人調査船の開発に取り組んでいます。

無人調査船 (ASV)

道路防災事業へのGHG削減への貢献 ~災害発生時の交通量変化からの検討~
防災・インフラ事業部、ケーシーエス株式会社

道路防災事業におけるGHG削減効果を評価する指標として、災害発生時のCO2増加量の変化を実際の災害時のプローブデータを用いて算出する取り組みを行いました。

災害による道路交通の遮断を防ぐことで渋滞を回避し、サービスの低下を防ぎながらCO2排出量の削減を目指し、DX活用により事業と社会課題両面のソリューションに繋げたいと考えます。

プローブデータから算出された通常時と災害時におけるCO2排出量

能登半島地震対応のための仮設宿舎設置の取り組み
防災・インフラ事業部

当社は能登半島地震対応のため、2024年3月に羽咋市出張所 (能登出張所拡充のため12月に閉鎖)、8月に能登出張所兼宿舎を開設しました。

能登出張所兼宿舎の開設により、通勤距離が大幅に減少し、社員の疲労軽減、健康リスクや交通事故リスクの低減を図りました。

また、個室宿舎や商用電源、食堂やシャワー室、水洗トイレなどを整備し、衛生面や住環境等、社員の働きやすい職場環境の整備に取り組んでいます。電源として太陽光発電も利用し、CO2排出抑制に繋げているだけではなく、停電リスクにも対応しています。

宿舎周辺には食料品や日用品の販売店も揃う

発表講演 テーマ2:「経営基盤となる組織活動におけるマテリアリティ」に関わる取り組み

南相馬市における「いのちを守る緑の防災林活動」の活動成果
地球環境事業部

福島県南相馬市では、2011年の東日本大震災によって多くの場所が津波に飲み込まれ、沿岸の防災林の多くが流されてしまいました。

当社は、防災林の復旧をめざす「南相馬市いのちを守る緑の防災林活動」に賛同し、緑化技術「保育ブロック苗」の研究もかねて植林活動を続けてきました。

2017年から植栽や盛土造成、風害対策、排水施策を実施し、2024年には樹木が2mを超え、返地にいたる安定した状態まで育成することに成功しました。

植林活動の様子

学習支援ボランティア
南九地質株式会社

南九地質株式会社では、鹿児島市教育委員会生涯学習課の「学校支援ボランティア事業」に参加しています。

これまで国語科や音楽科の授業支援や本の読み聞かせ、校外学習の付き添いなどのボランティア活動に取り組んできました。

また、参加社員への支援や町内会活動も充実させ、2024年1月には鹿児島県のSDGsに積極的に取り組む企業として「鹿児島県SDGs登録事業者」として登録されました。

読み聞かせ活動の様子

事業部全体で実施する6S活動
計測システム事業部

職場環境の維持・改善を目的とした5S活動 (整理、整頓、清掃、清潔、躾) に「正確」を加え、「6S活動」として運営しています。

生産動線整備のための整理や落下防止、労働安全衛生の観点から作業フロアの整備を推進しています。この活動を通じて、品質、期限、コストの改善や技術革新に貢献し、グループ全体の持続可能な事業活動を目指します。

資材、製品棚への落下防止ベルトの設置