VIBRES®

軽量・コンパクトな測定ユニットで効率的なグラウンドアンカーの非破壊緊張力測定を実現

非破壊グラウンドアンカー緊張力測定システム VIBRES® (ビブリス) は、現場計測に適した軽量・コンパクトの計測ユニットです。

従前のリフトオフ試験のように大型装置や足場などの大掛かりな機材を必要としないため、測定作業にかかる時間を短縮することができます。

計測方法には、以下の特長があります。

  • バイブレーターと加速度計を使用して引張り材の固有振動を励起させる直感的な操作
  • スウィープ振動により、アンカー緊張力を正確に読み取る高精度測定
  • 固有振動周波数と緊張力の関係を用いて、アンカー緊張力を算出する理論と実践の融合

本製品は、中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社、岐阜大学、応用地質株式会社の共同開発品です。

VIBRESコンソーシアム

分野

特長

  • 持ち運びが容易な約750gの測定ユニットで、施工性に優れています。
  • 1回の測定時間は120秒程度で、従来よりも測定時間を短縮できます。
  • 従来のリフトオフ試験とは異なり、油圧ジャッキや仮設足場などの大掛かりな機材が不要なため、作業時間・道路規制時間を短縮できます。
  • 載荷しないため、アンカーの破断や地表への飛び出し等の事故がなく、安全です。
  • 過緊張アンカーも測定可能です。

実際の現場のグラウンドアンカーでVIBRESシステムと従来手法であるリフトオフ試験によって測定した緊張力を比すると、VIBRESシステムで求めた緊張力は、リフトオフ試験の緊張力に対して、平均±5%、最大でも10%の誤差内であることを検証しております。

仕様

アンカー対応形式 SEEE、VSL、SFL、EHD、KP、KTB、SHS、FLO、SSL の各種アンカーおよびテンドン自由長に対応
加振方法 DDS方式サイン波掃引 (線形または指数、低域→高域または高域→低域)
掃引時間設定 5、15、30、60、90、120、180、240秒
有効加振範囲 (Typ.) 10~160Hz (固有モードの実用測定範囲)
ADC 計測範囲 (Typ.) 5~400Hz (高次モードを含めた実用測定範囲)
ADCサンプリング 1ksps (16bitΔΣ方式、チャージアンプ方式、4ch同時測定)
ソフトウェア機能 グラフ描画、時刻歴波形、周波数スペクトル、スペクトログラム、スムージングスペクトル、クロススペクトル、各種補正処理
健全性評価 5段階表示A=青、B=緑、C=黄、D=橙、範囲外=黒
データフォーマット CSVファイル形式
ソフトウェア対応OS Windows 10 (パソコンはお客様にてご準備ください)
動作時間 内蔵リチウムイオン電池で約8時間 (新品かつ満充電などの諸条件あり)
動作温度範囲 0℃~40℃ (結露なきこと) 内蔵リチウムイオン電池による
質量 (Typ.) 本体:11.75kg (付属品等含まず)
バイブレーター:0.75kg (ケーブル等含まず)
外形寸法 本体:W502mm×D401mm×H188mm (突起物等含まず)

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