洋上風力発電事業支援サービス

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概要
国は2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すと宣言しています。その実行計画として再生可能エネルギーを最大限導入するとしており、中でも切り札として挙げているのが洋上風力発電です。
洋上風力発電では、海底に設置する風車の基礎設計や発電所のレイアウトデザインを検討するため、建設海域の海底地盤調査を行う必要があります。
応用地質では、今後急速な拡大が予想されている洋上風力発電市場にむけて、効率的な海底地盤調査のための独自技術の開発や市場ニーズに対応するためのアライアンス形成などを積極的に進めています。

水深や海底の地質状況により、ふさわしい基礎構造物の設計をする必要がある
特長
効率的な海底地質調査技術の開発
当社は、急速に拡大する市場のニーズに応えるため、強みである物理探査技術や機器開発力を活かし、広域な海底地盤を効率的かつ安全に調査可能なさまざまな新技術を開発しています。
大孔径対応型サスペンションPS検層
大孔径対応型サスペンションPS検層を用いれば、ドリルシップCPT孔のような大孔径孔でもS波波形を確実に取得できるため、海底地盤の速度構造の正確な把握が可能となります。


海底微動アレイ探査法


波浪等の自然振動を利用し、地震基盤からの地盤のS波速度構造を解析・取得します。SEPや櫓など大型固定設備が不要で、気象条件の厳しい洋上地質調査に最適化した調査法です。
3次元音波探査

音波により海底面下の地質構造を効率的に調査する「3次元マルチチャンネル反射法探査」の一種です。洋上風力発電施設を対象とした反射法探査では、1つの発振源から出された音波を1本のストリーマーケーブル (多数の受振器を内蔵) で受信する「2次元探査」が一般的ですが、本探査手法では1回の測定で複数の発振源と複数のストリーマーケーブルを用いることで曳航物の幅を狭くでき、漁具等の障害物が多い日本近海では安全かつ効率的な「3次元探査」が可能になります。
東京海洋大学で開発された新技術 (特許第6849999号) を応用し、総合地質調査株式会社と当社が共同で開発しました。
急速に拡大する洋上風力発電の市場において、海底地盤調査の分野で活用できます。
業界最多数の海底地質調査用足場 (鋼製櫓) を保有
洋上風力発電の市場活性化に伴い、海上地質調査のための専用の足場設備が市場で大きく不足し、プロジェクトの進捗が遅れるなどの課題があります。
当社では2019年より17基の鋼製櫓を新たに建造し、これら市場ニーズの高まりに対応しています。

海底3次元地盤モデルの提供
既存資料や海底地形・地質調査をもとに、事業海域の高精度な3次元地盤モデルを作成します。設計の経済性や地盤リスクの検討に資することから、多くのお客様より好評をいただいています。


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