トンネル点検 / 維持管理システム

AIや3次元モデルを用いてトンネルの維持管理を効率化・高度化。インフラDXに貢献します。

概要

道路トンネルは、道路法に基づく国土交通省令により、国や地方公共団体など道路管理者が5年に1回の近接目視による点検を実施して健全性の診断を行うことが義務付けられています。

トンネル点検では、高所作業車を用いて覆工コンクリートの異常を近接目視や打音検査によって確認し、異常箇所をマーキングした上、手書きのスケッチによって記録するやり方が一般的です。しかしながら、このような作業は、トンネル全線に渡って行われるため人海戦術かつ多大な時間を要するほか、作業員の技能の差や見落とし、記載漏れなど人的ミスが生じやすい作業であったことから、効率化や品質の向上が課題でした。

応用地質では、AIや点群データなどデジタル技術を活用することで、点検業務の効率化と高度化、成果の品質向上を実現しています。

特長

トンネル点検の高度化と効率化

当社では、点検時には設置型レーザースキャナを用いた「3Dトンネルレーザー計測システム」を併用し、高密度な3次元データの取得とそれを活用したAI画像解析による点検記録を行っています。これにより、点検結果の品質向上と診断の高度化を実現しました。

また、近接点検前には、自走式計測で予め変状箇所を抽出し、近接目視や打音検査の効率化および作業時間の短縮を図ることで、通行規制による交通への影響も極小化しています。

3Dレーザースキャナによる構造物の3次元モデル
AIによるひび割れの抽出

3次元データと点検結果の統合情報システム「MAGIS-CIM」

3次元データと点検結果は、建設時情報等とともに3次元での統合情報システムである「MAGIS-CIM」に組み込み、BIM / CIMの構築を図ります。

「MAGIS-CIM」は、トンネル周辺の地形地質情報とトンネル内の変状状況を3D空間で再現し、トンネルに作用する外力とそれにより変形の生じる恐れのある範囲を判定することができるため、適切な補強対策区間の設定も可能となります。

3Dモデル上での変状箇所と周辺地質との重ね合わせ
地質断面図を使った変状と破砕帯との関係

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