OYO 応用地質株式会社

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PERSON社員紹介

地球環境事業部

金子 久美
自然環境部
2015年入社
環境情報学専攻

携わる仕事内容について

自然環境部では、「人と自然の共生」を目的とした事業をおこなっています。私が担当している業務は主に三つ、まずは街路樹等の樹木診断です。これはお客様となる事業者の方々だけに向けられたものではなく、地域住民の安全を守るものでもあります。地中レーダを用いて樹木の中の腐朽や根の拡がりを調査・解析し、樹木の内部や地中の根の状況を見える化することで、倒木のリスクを事前に把握しています。二つ目は河川水辺の国勢調査です。これは、河川やダムの工事によって周辺環境が破壊されないよう配慮するために河川やダム周辺の動植物の生息・生育状況を調べるものです。

最後は、環境アセスメント業務です。新規ビル建設工事を計画している場所とその周辺での大気や騒音、緑の分布状況等を調査し、それらが工事中工事完了後にどうなるかを予測・評価しています。

この仕事の難しさとは

それぞれの仕事内容で異なりますが、共通して言えるのは、考察や検証の難しさです。例えば、樹木診断であれば、現地での取得データをもとに解析者が樹木の幹の内部の腐朽状況を判断します。しかし、解析者によってどこからどこまでを「腐朽」とするか、考えが異なることがあるのです。また、環境アセスメント業務の場合は、何を調査するべきかを事前に十分検討する必要があります。実際に現地で調査するべきか、もしくは周辺で行われた既往の調査結果を活用できないかなど見極めなければなりません。

こうした状況下において大切なのは、一人で答えを出そうとせずに、チーム全体で話し合うことです。樹木診断おいては、周りに相談を重ねながらの地道な検証の繰り返しが解析精度を高め、最適解を導き出すと信じています。

将来の目標について

自然が好きで、その保全に携わる仕事がしたい。これは、私が応用地質を志望した理由の一つです。そういった意味で、樹木診断では倒伏被害から環境を守り、河川水辺の国勢調査では希少な動植物の生息生育環境を保持するといった、やりたいと願っていた仕事ができていると感じています。そんな私の将来の目標は、当社の樹木診断の技術を世の中へ浸透させることです。解析技術など改善すべき課題はもちろんありますが、もっと多くの方にこの技術を知ってもらい、活用してもらえればと考えています。そして、それがさらなる自然環境の保全や倒伏事故の防止等、人と自然の共生に繋がればこれ以上嬉しいことはありません。

さらに、会社としての事業だけではなく、プライベートでも植林やゴミ拾い等の自然保全活動に力を入れていきたいです。人と自然の共生を目標として、これからも自分にできることから一つずつ取り組み、少しでも貢献できたらと思います。