OYO 応用地質株式会社

ENTRY

PERSON社員紹介

計測システム事業部

萩森 一郎
地震・火山システム部
2021年入社
地球資源システム工学専攻

携わる仕事内容について

計測システム事業部は、計測機器の設計や製造、販売を通してソリューションを提供するとともに、全国にある地震・火山観測システムの設置、維持管理にも寄与しています。なかでも私が所属する部署は、主に官公庁や研究機関から委託を受けて日本の防災基盤を支える仕事に携わっています。たとえば、地震速報の発信や研究活動に不可欠なデータを提供する「地震観測施設」は、その一つです。取得されたデータは震度や震源の解析にも使用され、当社が関与するだけで約2000カ所の地震観測施設が全国に設置されており、私はこれら施設の維持・更新、新設に取り組んでいます。全国各地にある施設を維持・更新するその仕事は簡単ではありませんが、日本の防災基盤を支える責任と使命を感じることができます。社会インフラとして不可欠な観測施設は、機器の設置・保守に高度な技術と緻密な計画が求められます。そのため、プロジェクトごとに協力会社と連携しながら管理・調整を行うほか、特に機器の取り扱いが難しい施設では、直接現場へ赴き作業を遂行することもあります。

この仕事の醍醐味は、自らの手で構築した観測施設が、災害時に確かな情報を提供し人々の安全を守ることにつながる点にあります。責任感と挑戦の連続ですが、その先にある社会貢献の実感こそが何物にも代えがたい達成感をもたらします。

この仕事の難しさ・やりがいについて

観測施設の維持・更新では、年間数百カ所に及ぶ作業を担当することもあります。顧客のニーズに応えるため、社内チームと協力会社が一体となり、円滑な業務遂行を目指します。特に現場作業の進捗管理や安全管理の統括は、工程やリスクを見極めながら対応する必要があり、難しさと同時に大きな責任を伴う業務です。また、出張が多いため、旅程の調整や関係各所との連携が欠かせません。現場状況に応じた臨機応変な対応力も求められます。
この仕事のやりがいは、単に業務を遂行するだけでなく、顧客と密接に関わりながら品質の高い成果を提供できる点にあります。業務中に生じた課題に対しては、組織の総合力を活かしてコンサルティングや課題解決に取り組むことができますし、そうした仕事を通じて顧客の信頼を得た際は、充実感や達成感を実感できます。

もちろん、すべてが計画通りに進むわけではありません。しかし、困難に直面した際にも解決策を模索し、チームと連携しながら前進することが重要です。目標に向かって挑戦を続ける姿勢と、仲間との協力が、より良い成果へとつながっていきます。

応用地質にはどんな人が合っているか

日本列島全域を対象とする業務であるため、顧客や自治体、協力会社など、多くの人々と関わる環境です。その意味で、さまざまな地域に赴くことが好きな方や、人とのコミュニケーションを楽しめる方、新しい挑戦に意欲的な方、そして防災やSDGsへの貢献に関心がある方が向いています。最初は、専門知識がなくても大丈夫。チーム全体でしっかりとフォローしながら成長を支えていきますので、少しでも興味をお持ちの方はぜひチャレンジしてみてください。

私自身も、技術者として、まだまだ学ぶべきことが多いと感じています。先輩方の姿勢や知識を吸収しながら、マネジメントと技術の両面を磨き、困難な状況でも周囲から信頼される存在へと成長したいと考えています。そのためには、現業に真摯に向き合うことはもちろん、新たな技術の習得や社内外のプロジェクトへの積極的な関与を通じて自らの視野を広げていくことが不可欠です。今後も、新たな挑戦を積み重ねることでより多くの人と知見を共有し、技術者としての価値を高めていきたいです。