PERSON社員紹介
エネルギー事業部
- 檀上 尭
- 地質地盤部
2015年入社
環境循環システム専攻
携わる仕事内容について
風力や原子力、水力、地熱など、国内外のエネルギーに関する業務を受け持っているのがエネルギー事業部です。ここでは、地質調査や岩盤試験、原位置試験、物理探査に加え、現場で採取した試料を用いた室内試験結果の物性評価をおこなっています。そんな中、私が担当しているのは応力測定です。応力測定には何種類かの測定方法があり、水圧破砕法、コア変形法、応力解放法などがあります。これらの測定方法を使って、建物の維持管理や各種研究を進めるにあたり、その岩盤に対して、どの方向からどの程度の応力が働いているのかを調査しています。

プレートの動きや地質構造、さらには建物などの影響によって岩盤に作用している応力は異なるものです。だからこそ、正確に評価することが重要です。試験装置の整備から測定、結果の分析、日々の安全管理まで、総合的に高い精度をもって業務に取り組んでいきたいと考えています。
仕事のやりがいについて
この仕事の楽しさに、「自然と向き合うこと」があります。自然に関しては、勉強してもわからないことや、想定外なこともしばしばあるのですが、新たな知識や経験を学ぶことができる点は、とてもおもしろいですし、奥深さを感じています。また、そうした自然を、現場測定や物性評価を通じて、直に扱うことができることが、私のやりがいになっています。
また、現場測定や室内試験の物性評価の正確性を高めるためには、試験の原理や方法をあらかじめ理解し、試験対象と向き合い続けなければなりません。だからこそ、そのために勉強して得た知識が、実務での経験とともに身についたと感じられる瞬間はとても嬉しいですし、もっと知りたいと思うんです。日々学ぶことが多い仕事ではありますが、好奇心を忘れず、真摯に向き合い続けることを大切にしたいですね。

心に残っている一言
「勉強しても忘れてしまうことはあるが、そんな時は何度も勉強する」。これは、お世話になっている先輩が、退職講演の際に話されていた一言です。今でも仕事に行き詰まった時には思い出し、改めて勉強し直すことで見落としていたことはないか再確認するよう意識しています。また、やはりどんなに技術を磨かれている方であっても、その根本にあるものは、ストイックに勉強し続ける姿勢ではないでしょうか。応用地質の業務は、専門知識がすべての基礎となりますから、勉強とは切っても切り離せないものですし、それがダイレクトに仕事へ影響するところがおもしろさでもあると感じています。

今後の目標は、こうした努力を継続し、一人前になることです。専門的な知識や技術を身につけ、安全面や予算管理など多岐にわたる視点から業務に対して配慮できるような人材へと成長していきたいですね。