OYOフェア2023

6つの社会課題ソリューション

1.気候変動で激甚化する気象災害への対策
~改正気象業務法への対応に向けて~

  • 防災・減災

気候変動等の影響により、各地で台風や局地的豪雨による浸水や土砂災害による被害が多発しています。本コーナーでは、民間企業による将来の気象予報業務参入も視野に入れた、内水氾濫や都市部の斜面災害に対する、予測精度の高いシミュレーション、リアルタイム監視サービス、ならびに自治体による災害対応・復旧対応を支援するためのサービス等を紹介します。

1災害対応支援サービス

市町村防災支援システム (IDR4M)

AIを活用し、災害時の市町村の適切なタイミング・範囲での避難指示などの意思決定を支援するシステムです。

当社も参画したSIP2期「国家レジリエンス (防災・減災) の強化」で開発されました。

土砂ハザードは、当社が担当したシステムです。

最大の特徴は、現在から6時間先までの土砂災害の危険程度を50mメッシュ、かつ、10分間隔で知らせる点です。

キキクルとの比較検証も実施しており、良好な結果を得ております。

2気象災害監視サービス

統合モニタリングサービス

広域化・激甚化する気象災害に対応するため、多点・面的なセンサ配置による国土のモニタリングの重要性が高まっています。

一方、センサにより取得される数値は気温など様々な外的要因の影響を受けるため、実際にその数値が危険レベルであるかを判断するためには、これらの影響によるノイズを除去する必要があります。

本サービスは、当社の長年の防災センサ事業のノウハウを活かしたノイズリダクション技術や配置計画により、正確かつ迅速な総合防災上の意思決定をサポートします。

3気象災害予測サービス

リアルタイムハザードマップ

街中に設置されている防犯カメラ等の映像から浸水の発生を検知するAI技術や防災IoTセンサ、SNSなどのリアルタイム情報により、住民や企業が災害の到来をリアルタイムに実感し、「逃げ遅れゼロ」「被害の極小化」の実現を目指すサービスです。

本サービスの開発を通して得られた知見は、戦略的イノベーション創造プログラム (SIP) 第3期の課題「スマート防災ネットワークの構築」のうち、「リスク情報による防災行動の促進」の研究開発に活かし、技術の高度化と新たなサービス創出を目指します。

冠水事象管理システム

冠水対応にかかる情報の共有・連携・蓄積を図り、スムーズな危機管理を実現するシステムです。

多点配置されたセンサの水位情報から浸水範囲をリアルタイムで推測し、初動の迅速化を図るとともに、その後の通行規制や避難活動などを含めた自治体の災害対応フロー全体を連携します。

4防災計画支援サービス

Unityを活用したデジタルツイン地下空間被害シミュレーション

線状降水帯やゲリラ豪雨などの増加・激甚化により、様々な建造物への浸水被害が懸念されています。

特に、地下鉄駅構内やデパート地下などの地下空間では、流入経路・浸水時間の事前検討を行うことが重要です。

本サービスは、建造物をサイバー空間上に忠実に再現し、浸水シミュレーションすることで水害対策の高度化をサポートします。