建設事業における地質リスクを可視化
~3次元常時微動 トモグラフィ~

国土交通省は、すべての公共工事において原則としてBIM/CIMを活用する方針を2023年に前倒しすることを決定しました。
3次元常時微動トモグラフィは地質リスクを3次元で可視化し、信頼性の高いBIM/CIM地質モデル構築を支援することで建設プロセスの生産性向上に寄与します。


3次元常時微動 トモグラフィとは?

3次元常時微動トモグラフィとは交通や経済活用によって生じる微弱な振動を測定し、地盤内部の伝播特性から地質構造を推定する物理探査手法です。弊社グループで開発したケーブルブルレス/GPS機能付きの収録器を地表に多数配置することで、3次元での地質構造把握が可能になります。


 

適用例1.建築基礎支持層調査

3次元常時微動 トモグラフィは、地盤の支持層の平面的な深度分布を連続的に可視化します。上図は建築プロジェクトにおける支持層のS波速度構造(図1)と、ボーリング調査によるキャリブレーションを加えて作成した推定岩盤深度分布(図2)です。支持層分布を面的に可視化することで、杭施工のコスト増大や工期遅延を抑制するとともに、ボーリング調査の本数を大幅に削減し、プロジェクト全体の効率化に貢献します。

☞支持層の面的な可視化で手戻りを抑制し、効率的な施工を実現。受発注者間のリスクコミュニケーションを円滑化

 

適用例2.道路事業でのBIM/CIM適用

上図は国道事業における当該技術の適用事例です。現地の地形状況から埋没谷などの複雑な埋没地形が推定されたため、ボーリング調査に加えて3次元常時微動 トモグラフィを実施。限られた本数のボーリング調査のみでは把握が困難な沖積層の複雑な分布や深度を可視化するとともに、ここから信頼性の高いBIM/CIM地質モデルを構築することで、地盤改良工事のコスト低減にも貢献しました。
実測値に基づく3次元地質モデルは、地質リスクの抽出や最適な地質調査地点の選定に活用が可能なほか、BIM/CIMに統合することでその後の施工プロセスにおけるリスクコミュニケーションの円滑化や地域住民への説明資料としても有効なツールとなります。

施工リスクを低減し、地盤改良コストの増大を抑制するとともに、道路事業の円滑な進捗をサポート

 

従来調査方法とのコスト比較

 

完成実績一覧

年度 契約先 業務件名 業務概要、目的 TECRIS
2011 高知大学 高知大学(医病)新病棟用地地盤調査 免震構造物の設計に伴う地盤調査および模擬地震波作成 4008309666
2011 香川県観音寺市 新庁舎建設事業 地質調査業務委託 免震構造物の設計に伴う地盤調査および模擬地震波作成 4011000407
2013 香川県三豊市 平成24年度三豊市庁舎周辺整備事業地質調査業務 制振構造物の設計に伴う地盤調査および模擬地震波作成 4015113147
2017 本州四国連絡
高速道路株式会社 岡山管理センター
瀬戸中央自動車道盛土法面調査業務 高盛土の耐震性能照査 4029897334
2018 国土交通省
関東地方整備局
常総国道事務所
牛久土浦BP地質調査業務30K7 道路・橋梁設計に伴う地質調査およびBIM/CIM地質モデルの構築 4034682789
2019 西日本高速道路株式会社
関西支社 新名神京都事務所
新名神高速道路 宇治田原インターチェンジ土質調査 インターチェンジ建設に伴う地質調査(軟弱地盤の分布範囲の推定等) 4037279304
2019 A建設会社 発電所3 次元微動アレイ探査(仮称) 建屋建設に伴う地質調査(支持層の面的分布の把握) ---
2019 B建設会社 倉庫新築のための微動探査(仮称) 建屋建設に伴う地質調査(支持層の面的分布の把握) ---
2019 建設コンサルタント 空港施設耐震性照査(仮称) 地盤改良設計に先立つ軟弱層の分布・深度の調査 ---

このページのサービスに関するお問い合わせは下記までお願いします。

お問い合わせ

電話でのお問い合わせも受け付けております。
営業時間 9:00~17:00 (土日祝日除く)

応用地質株式会社 社会インフラ事業部
048-652-4956
048-652-3758