被害の概要

台湾内政部のまとめによると、今回の地震による死者数は10月1日現在で約2,200名、負傷者は約8,700名、全壊建物は約10,000棟におよんでいる。山間部では被害集計がまだ充分行われていないため、特に被害建物数はさらに増加する可能性がある。地震の揺れは全島で感じられたが、被害は震源に近い南投県と台中県に集中し、それぞれ1,000名程度の死者が発生している。また、これに隣接する雲林県、彰化県でも10名以上の死者が発生している。台北市は、台湾の北端に位置し震度も小さいが、全壊が3棟あり71名の死者が発生している。この死者のほとんどは12階建てのビルの倒壊によるものであるが、このビルに関しては構造上の問題が指摘されており、特異な被害と思われる。

 

被害集計表 (台湾内政部発表 10/1 06:00現在)
縣市名 死者(人) 負傷者(人) 全壊(棟数) 半壊(棟数)
台北市 71 317 3 20
新竹市 2 4 5 0
台中市 113 1,112 496 516
嘉義市 0 0 1 0
台北縣 39 145 1 2
桃園縣 3 84 9 2
新竹縣 0 4 2 1
苗栗縣 6 196 136 221
南投縣 813 2,436 4,197 3,509
台中縣 1,050 3,606 4,699 2,793
彰化縣 23 388 28 2
雲林縣 65 423 256 250
嘉義縣 2 5 40 33
台南縣 1 1 0 1
宜蘭縣 0 7 5 0
全台湾 2,188 8,739 9,878 7,530

 

 

今回の地震では、建物の被害もさることながら、ライフライン被害、土木構造物被害が多数発生している。南投県、台中県の、特に山間部では電気、上水道が途絶し住民の生活に大きな影響を与えている。また、南投県は台北市や半導体関係企業が集中している新竹市への電力供給源となっているが、発電所、変電所、送電鉄塔の被害により電力の供給が半減し、台湾北部では計画停電が行われている。基幹産業である半導体企業の操業停止による影響が台湾経済に与える影響も大きい。山間部では、崖崩れが多く発生しており、このため多くの道路が通行不能になっている。また、盛土の崩壊も多く発生している。 今回の地震の大きな特徴として、断層の変位による被害が非常に多く発生したことが挙げられる。車籠埔断層による1.5〜4mの上下方向の変位および衝上による水平変位のため、断層と交差する道路、橋梁は大きな被害を受けて通行に支障を来し、断層上の建物は多くが倒壊した。また、ダム(取水ぜき)も断層の変位によって倒壊したと考えられている。

 

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