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砂防・防災事業分野

土木構造物の設計を通じて、
地すべり対策、使いやすい道路建設に貢献

技術本部 ジオデザインセンター

2013年入社
建設環境工学科 卒

古川 舞

Mai Furukawa

地すべりを抑える

地すべりの原因の多くは、台風やゲリラ豪雨などによる地下水の上昇が関係しています。通常は、土中の摩擦力や粘着力が地盤のすべり落ちようとする力に抵抗して安定しますが、地下水が上昇することによって浮力が増加し、土中の摩擦力が減少します。その結果、すべり落ちようとする力と抵抗する力のバランスが逆転し地すべりが発生するのです。

これを防ぐには、地下水の水位を下げて浮力の増加を抑えたり、抑止杭やグラウンドアンカーといった構造物を硬い地盤まで打ち込んで、抵抗する力を増加したりと、様々な対策を行います。私の仕事は、地質担当者が調査した地すべり範囲などの情報をもとに、地すべりの崩壊機構を解明して、これら多様な地すべり対策の中から最適な選択をし、それに応じた土木構造物を設計することです。その他、道路をつくるとき、その土台となるルート選定についても担当しています。

複雑なパズル

道路のルート選定は安全で快適な道路をつくるために最も重要な作業です。カーブや直線を様々な形で組み合わせて、効率的で走りやすいルートを考えなければなりません。さらに、「交差点付近は勾配を最小限に抑える」「カーブの間に直線をつくってはいけない」など、車が安全に走行するためのルールが数多く存在します。また、道路をつくるために斜面を切ったり谷を盛ったりする場合には、後々地すべりや地盤沈下が発生しないか防災上の安全性も考慮する必要があります。

これらの条件に加え、発注者の意向や近隣住民の要望を加味して、最適なルートを選定するのは、複雑なパズルに挑むような難しさがあります。

しかし、そのパズルを解き明かせたときには、その道路に関わる多くの人たちの喜ぶ顔を見ることができるはずです。これは、地すべり対策の設計も同様で、自分が関わった仕事で、顧客をはじめとした関係者が喜ぶ姿がやりがいとなっています。

今いる場所で

実家が福島にあり、東日本大震災を経験して、防災・減災に対する意識がとても高くなりました。それが、応用地質への入社を決意したきっかけにもなっています。ただ、今の私の実力では、自分が納得できるほどの貢献は難しいことも自覚しています。

だから、まずは、今いる場所で学ぶべき知識や会社が蓄積してきた知見を貪欲に吸収して、実力を磨いていきたいと思っています。そしていつの日か、防災・減災に大きく貢献できる人材になりたい。目標となる大勢の先輩方を見習いながら、一歩ずつ前進していければと思っています。