OYO 応用地質株式会社

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PERSON社員紹介

応用地質には、
様々な舞台で活躍する先輩社員がいます。
いずれも、地球そのものを舞台に社会貢献性の高い
事業に携わるスペシャリストばかり。
ここでは、そんな彼らの“生の姿”をお届けします。

メンテナンス事業部※2023年時点の名称

松木 翔二郎
技術部
2015年入社
社会環境工学専攻

携わる仕事内容について

昨今、深刻な社会問題となっているトンネルの老朽化。現在は、そうした既存トンネルの維持管理や新設トンネルの計測管理に携わっています。まず、既存トンネルの維持管理で主体となるのは、点検業務です。具体的には、トンネル内のコンクリート状態を目視と打音で確認後、「走行型画像計測」といった3次元技術を用いて、高品質かつ高精度な状態把握をおこないます。この結果をもとに、トンネルの変状状態や第三者被害の可否を評価し、被害の恐れがある場合は、補修対策に向けた調査や設計方法をお客様へご提案するまでが一連の流れです。

一方、新設トンネルの計測管理でおこなっているのが、住宅直下のトンネル施工に伴う変位計測です。この業務では、トンネル建設直上付近の地盤にボーリングを実施し、地質や地下水等の自然条件を確認しています。高精度な変位計測機器を多数埋没し、トンネル掘削前の地盤の季節変動や計器特有の変動を分析することで、トンネル掘削時の周辺地盤への影響を評価しています。

この仕事の難しさとは

幼い頃、砂場で砂山をつくり、トンネルを掘っている時、そのトンネルが思わぬタイミングで崩れた記憶はないでしょうか。トンネルの難しさとは、まさにそうした“現在の状態が、直接目に見えない点”です。トンネルの多くは山間部や都市部の地山を掘ってつくられています。そのため、周辺の地形・地質・地下水といった立地環境や、地震のような自然現象、さらには建設方法やその建設スピードから大きな影響を受けるのです。

直接目に見えない周辺の状況や、トンネルの施工計画を考慮しながら、トンネルの安定性をいかに保つかを検討・評価していくことは本当に難しいことです。しかしながら、建設の安全性を保つためには、最も欠かせない部分でもあります。応用地質では、この自然の動きを予測できる技術者の方々が各専門分野で活躍されており、尊敬できる方ばかりです。いずれは先輩方のように、お客様から信頼される技術者へと成長していきたいと考えています。

心に残っている一言

入社して2年目、とある現場を担当した時のことです。その現場では地盤変動に対して、高い技術力と多岐にわたる検討が求められており、スピード感をもって対応する必要がありました。しかし、経験が浅かった私には求められることに対しての知識が不足しており、お客様からのご要望に十分に応えられず、大きな挫折を味わいました。そんな時、上司からかけてもらった言葉が「何かあれば、周りに相談すればいい。一人で抱え込まなくていいんだ。」というものでした。私の心に寄り添いながら親身になって話を聞いてもらえたことで、とても気持ちが楽になったことを覚えています。

仕事をする中では楽しいことばかりではなく、大変なことも多々あります。こうした苦しい時こそ、上司や先輩を頼り、必要であれば「本音」を伝える。仕事は一人で遂行するものではないということを肝に銘じて、これからも周りと協力しながら円滑に業務を進めていきたいと思います。

これから入社して下さる方には、ぜひ“気づく”ことができる力、そして “気づく”ための努力を求めたいと思います。例えば、お客様の表情やしぐさ、声のトーンなどから、何を思って、何を知りたいのかに“気づく”こと。日々の業務中も学ぶ姿勢を心がけ、先輩職員がどんな視点で現場をみているのか、打合せをしているのかに“気づく”こと。お客様や先輩職員が次に何をしようとしているのか、したいのかに“気づく”こと。そして、自分は何が足りず、今後何を強化していかないといけないのかに“気づく”こと。こうした “気づく”ことを念頭におくことで、より良い仕事や行動に繋がるのだと、私は思っています。共に、自分や他人の観察をしましょう!

現場が伝わる!VR MOVIE

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※ 本動画中のメンテナンス事業部という名称は2023年時点のものです。2024年1月1日現在は防災・インフラ事業部に変更になっております。

社会インフラ事業部※2023年時点の名称

長岡 弘晃
技術部
2011年入社
地球システム学専攻

携わる仕事内容について

社会インフラ事業部では、地質リスクの解析や、ダムなどの新設構造物に関する調査を担っており、中でも私はダムや地すべりに関する地質調査に携わっています。ダム事業がおこなわれる際には、まず、ダムが建設される予定地や貯水池周辺の地すべり、さらには付け替え道路の地質調査を実施します。次に、そこで得た情報から課題を抽出し、3次元的な地質構造を推定。そして、最終的な設計に必要となる岩盤状況を記した書類や、透水性などの物性モデルのもとになる基礎資料を作成していく、という流れになっています。

具体的におこなっているのは、円柱状のコアと呼ばれる試料の評価です。ボーリング業者の方がボーリングマシンを用いて計画地の地中を掘削し、そこで得たコアの地質構成や硬さ、割れ目の感覚・状態といった性状から、地下の状態を調べます。お客様の安全かつ安価な事業のためには、高品質・高精度の地盤評価が欠かせませんから、私たちの業務には、調査精度の向上が常に求められているのです。

仕事のやりがいについて

仕事の中で、技術的な面で難しいと感じることもあれば、お客様や事業者の方との調整に苦労することもあります。しかし、それらのすべてを乗り越えた先に、お客様から頼りにされ、感謝の言葉をいただけた時は、とても嬉しいですしやりがいを感じますね。また、災害現場などでは全く知らない場所で、事前情報もほとんどない状態の中、お客様や上司とともに目的に向かって検討を重ね、対応していくことも少なくありません。そうした困難な状況からはじまった仕事が、滞りなく終了した時には、安堵するとともに達成感を味わえます。

さらに、現場作業が中心の仕事の際は、地元の方と接する機会も多くあります。そうした環境で、「暑い中ご苦労様です」といった言葉や「怪我には気をつけてください」と声をかけていただけると、頑張ろうというモチベーションに繋がるんですよ。

応用地質にはどんな人が合っているか

私の思う応用地質に合っている人とは、明るく元気な人と、どんなことにでも興味や疑問を持てる人です。前者に関しては、上司や先輩とのコミュニケーションをとる上で、大切になってくるのではないでしょうか。どんな質問に対しても、応用地質の方々はみなさん丁寧に答えてくれますから、積極的に何でも聞いてもらえたら嬉しいです。

また、後者に関して、上司から教わった印象的な言葉があります。それは「20代は遊び、30代は学び、40代で仕事をする」というものです。中でも重要なのは「20代での遊び」。これはただ遊ぶということではなく、様々なことに興味を持って挑戦してみるということなんですね。仕事でもプライベートでも、何でもやってみることで自分自身の世界を広げることができますから、ぜひ若いうちからどんなことにでも挑戦してほしいと思います。

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※ 本動画中の社会インフラ事業部という名称は2023年時点のものです。2024年1月1日現在は防災・インフラ事業部に変更になっております。