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トップインタビュー

それぞれが、『自分らしさ』を発揮し、
互いにシナジーを生み出す企業を目指す

代表取締役社長

成田 賢

Masaru Narita

ニーズの多様化、細分化……
サービスは、柔軟性が求められる時代となった

応用地質は、「暮らしや産業に地質学を役立てる『地質工学』を創造する」という理念のもと、1957年に創立しました。以来、地質や地盤の調査、計測機器の開発といった専門性の高いサービスを提供することで、国土開発・国土保全に貢献してまいりました。近年では、情報技術分野にも積極的に取り組んでおり、たとえば、災害時の被災状況を迅速に収集・把握できる『ServiBers(サバイバーズ)』など、ICTの導入によって効率化や生産性向上などに寄与する製品開発も進めています。

一方、多くのお客様から信頼いただいている探査・計測機器分野においても、新たな開発に注力しているところです。その一部が、探査技術の3次元化であり、センサーのチップ化(小型化)、省電力化、コードレス化です。地盤を掘削することなく地盤状況を3次元把握できれば、工期の大幅短縮やコストを削減できるだけでなく、飛躍的な安全性の向上も実現できます。すでに地下約5~6mまで計測できる技術は完成していますが、これを10m、20mと伸ばし、より深層部の状況を3次元で可視化できたら、地質調査に革命が起きるはずです。

このような、新技術を継続的に生み出すには、研究開発体制のさらなる充実が急務だと考え、研究開発センターを設置しました。国内外の知見を一元化するとともに、基礎研究と応用研究の双方を行うことで、研究開発力の幅と深みを拡大していきます。

ニーズの多様化、細分化が進み、一つの技術、一つの専門性だけで勝負することが難しくなった現代は、複数の技術や専門性を掛け合わせることで、お客様のニーズに柔軟に応える力が問われる時代だといえます。そのため、OYOグループは、「地球科学に関わるグローバルな総合専門企業グループ」というビジョンを掲げました。「総合」「専門」企業という、一見すると相反する単語を並べているのも、グループ企業各社がそれぞれ高い専門性を持ち、かつ互いに協力し合いシナジーを生むことで、地球科学という広範囲にわたる分野を網羅し、お客様へ最適なソリューションを提供していくという強い思いを込めているからです。
そして、このような考え方は、人材のあり方にも当てはまると考えています。

このように近年では、東日本大震災を受けて防災・減災のための新しい調査方法や対策の確立、地盤の災害リスク情報の提供、ビックデータを組み合わせた地震被害想定シミュレーションの開発など、地質工学のリーディングカンパニーである当社には多くの期待が寄せられています。また、自然災害が多い日本で培った技術は、これから開発が進む新興国でも求められており、海外展開も積極的に進めています。ほかにも、地盤の特性から生態系に合った沙漠緑化を目指す環境分野まで、仕事のフィールドはまさに地球規模に広がっているのです。

個の力を、チームの総合力に

応用地質の社員は、おしなべて技術に対して真摯で真面目です。倫理観を強く持ち、誠心誠意お客様のご要望に応えようとします。その一方で、多様性を意識した採用に力を入れてきたことで、若い世代になるほど技術に対する嗜好や専門性などに個性が感じられるのも特徴といえるでしょう。女性の技術者も増えており、35歳以下では3割ほどを占めるまでになっています。このことが示している通り、「技術職は男性の仕事」という考え方は、今や過去のものとなりました。男女のバランスが取れた環境が、しなやかで粘り強い組織をつくる力になっています。

また、働く環境の整備にも着手しており、労働時間については2008年から社員の実態調査を実施し、勤務時間短縮に向けた取り組みを強化しています。制度面の改善・拡充だけでなく、効率と生産性を両立できる働き方に変えていけるよう、社員の意識改革をはじめました。日本には、長時間勤務を美徳としてきた時代が確かにあります。当社においても、私が現場の第一線で仕事をしていた頃は、「自身の専門と仕事に責任を持ち、何でも一人でやる」という一種の職人魂と、純粋に会社とお客様を思う気持ちが、それに拍車をかけていたのかもしれません。 しかし、私が技術部長をしていた40代の頃、年度末の多忙な時期で仕事を終えてようやく帰宅の途に就こうとしたとき、「このままではいけない。働き方を変えなければならない」と痛切に感じたことを今でも覚えています。一人で仕事を抱え込むのはやめよう。私だけではなく全員がその思いを共有し、協力し合える環境づくりをしよう、と。現代は通信機器やICTの発達によって、当時よりも格段に効率的な仕事ができるようになりました。今度は、「人」が効率化を目指す時代であり、働き方改革には会社を挙げて取り組んでいきたいと考えています。

チームで協力し合い、効率的かつ質の高いアウトプットを生み出す。これは、現在のOYOグループの在り方にも通底するものがあります。しかし、人や企業が協力し合うためには、共有する「核」が必要です。それが、「地球環境に対するトップレベルの技術を持ち、それを広く社会に役立てていく」という意欲であり、会社やグループの仲間たちとともに成長していこうという協調性とコミュニケーション力だと考えています。
地球という果てしなく大きなものを相手にしている私たちには、まだ取り組むべき課題が山積みです。地球環境のプロとして、自身の専門性を活かしたい。社会に貢献したい。そのように考えている方に、私たちのチームの仲間入りをしていただきたいと思っています。