BIM/CIMへの取組み

地質の不確実性に伴う施工事故や予期せぬコストアップを抑制

1. 三次元物理探査の開発

三次元物理探査とは?

三次元物理探査技術とは、様々な物理現象を用いて地盤の内部構造を三次元で可視化する技術です。

現在、公共工事や民間の建設事業において、BIM/CIM (Building Information Modelling/Construction Information Modelling) を全面的に活用することで、調査・設計段階から施工・維持管理までの一連のプロセスを三次元モデルで連携し、高効率・高品質の建設生産システムを実現しようとする取り組みが急速に進んでいます。

建物や土木構造物は地盤の上や内部に接しており、BIM/CIMを完成させるためには、構造物の三次元モデルだけでなく、地盤の三次元モデルが不可欠です。また、三次元モデルは、単なるイメージングではなく、物性量を伴ったモデルでなければなりません。

ご存知のように、医療の分野では、X 線CTやMRI技術を利用して人体を透視し、三次元で可視化された体内の映像から治療に必要な情報を得ています。地盤の三次元物理探査も同様で、地盤内部の構造を三次元で透視することで、より精度の高い地質情報を提供します。

当社つくばオフィス敷地内での三次元物理探査結果

現在開発中の三次元物理探査

当社では、三次元地中レーダ、三次元常時微動探査、三次元電気探査の三種類の組み合わせにより、地下30m程度までの地質構造を連続的に三次元化する技術を開発しています。地表付近の地下埋設物の配置状況から高層ビル等の支持層の形状までの情報を全て三次元で取得することができるようになります。

高精度ポジショニングレーダー
三次元常時微動探査システムMcSEIS-AT
三次元電気探査システム Full Waver

2. BIM/CIMへの取り組み

BIM/CIMとは?

BIM/CIMとは、建築・土木事業における調査・設計、施工、維持管理の各段階で三次元モデルを共有し、連携・ 発展させることで、非効率や事故発生のリスクを低減させ、建設システム全体の高度化と生産性向上をはかるイノベーションです。世界中で実用化の動きが拡がる中で、BIMの国際標準化や共通モデル仕様 (IFC) を策定する国際的な取組みも急ピッチで進められています。日本においても、国土交通省が BIM/CIM のガイドラインを整備し、モデル事業を開始するなど、i-Constructionの主要施策の一つとして積極的に導入を後押ししています。

当社の取り組み

当社は現在、BIM/CIMの完成に不可欠な三次元物理探査を開発すると同時に、国際的なBIMの標準化組織“Building Smart International”に参画し、地盤分野における日本のBIM技術の国際標準化に向け活動を行っています。

また、地盤のBIM/CIMの構築に向けて、実際の土木事業の現場で技術検証を行っております。

貯水池地すべりの三次元モデルイメージ
地すべり対策工の三次元モデルイメージ